配合ドクター

適正配合を短時間で作成
品質とコストを両立させた配合を実現

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近年、建築物の信頼性への要求が高まる中で、生コンクリートの品質情報開示について具体的な要請が提示されています。
JISの改正により出荷配合の内容を納入伝票に記載することが求められ、JIS認定の生コンプラントは配合の適正さを通して出荷品質の保証を行う必要が新たに発生します。
配合の適正維持のために生コンプラントではこれまでも細心の注意が払われてきましたが、これを機会に配合の見直しを検討されるプラントも多いと思います。
 そのような場合に、生コンクリートの配合作成を支援する大変有効で効率の良いソフトウェアが誕生しました。以下、配合作成支援ソフト「配合ドクター」の特徴と内容について具体的にご説明します。

配合作成支援ソフトとは

現在自社のプラントで出荷している配合について、配合の適正度を自己チェックするための「配合診断」と、より適正な配合への修正を行うための「配合修正」および配合全体の作成を支援する「配合作成」の3つの機能で構成される、配合作成支援のためのソフトウェア・パッケージです。
自社プラントの配合を見直し、適正化するための作業をもっとも少ない作業量で行えるように、生コンプラントの経験と実践の中から考え出されたユニークな配合モデルをソフトウェア・パッケージとして商品化したものです。
このソフトウェアを使用することで、どちらの生コンプラントにおいても、使用している材料やプラントの特性に応じた適正な配合作成をすることが出来ます。

配合ドクターの特長

(1) 自社の出荷配合を基点に配合作成を行います

個々の生コン工場で日常的に出荷されている配合は材料の変化や季節の推移の中で、常にお客様にご満足いただける適正な配合になっていると思われます。
実績に裏付けられた自社の出荷配合を基点として、JIS工場に要求されるすべての配合を見直すことが、個々の生コン工場の使用材料、プラント特性を反映した配合作成の合理的な出発点になります。

(2) わかりやすい「配合作成モデル」を使用します

使用材料と呼び強度(水セメント比)が共通な各スランプ値の配合相互の間に一定の関係を仮定することで、配合を体系的に捉え、配合系列として設計することが出来ます。
配合作成モデルは次の3つの関係式で表されます。適用する生コンプラントの代表的な配合からこれらの関係式を抽出して使用します。

  1. スランプ推定式
  2. 単位水量算定式
  3. 粗骨材かさ容積算定式

これらの3つの直線式を構成するパラメータは対象となる生コンプラントの代表的配合から求めますので、現在使用している材料特性とプラント特性に基づく、工場固有の配合モデルが作成できます。

(3) 配合作成モデルの適用と妥当性が確認されています

上に示した3つの直線関係式を用いた配合作成モデルによって基準となる代表的配合グループの各配合が適正化された後、骨材最大寸法、使用セメント種類の異なる別の配合グループの配合作成は基準となる代表的配合の値に変化分を上乗せするだけの簡単な計算で行えますので、試し練りによる確認を数点行うだけで JISの生コン工場が出荷する全配合の作成が可能です。
この方法による配合作成の妥当性は私たちがこれまで適用した生コン工場の配合作成を通して確認されています。
ただし、水セメント比が45%を下回る富配合のコンクリートにおいては水モルタル比を説明変数とする直線の推定式によるスランプ推定の精度が低下することがありますので、そのような場合には高性能のAE減水剤を使用した配合作成を同じソフトウェアの中で行えるようにしてあります。

システムの効果

配合作成支援ソフトによって出荷するコンクリートの配合を適正化することで、次の効果が得られます。

  1. 出荷品質の保証
    指定された単位水量、呼び強度、スランプの出荷品質を保証することが出来ます。
  2. 配合内容についての説明
    配合内容(各材料割合)と品質の関係についてお客様に説明することができます。
  3. 運搬条件による納入スランプ確保
    運搬時間や外気温度によるスランプロスを想定した出荷スランプが設定できます。
  4. コンクリート製造原価低減
    適正な材料割合で製造できるので、コンクリート製造原価を低減できます。
  5. 変化への対応と技術継承
    配合作成の方法がシステム化されていますので、使用骨材や混和剤の変更があったときに配合の見直しが容易で、配合作成技術の継承と社内教育が可能になります。
  6. 配合作成のための作業量が大幅に軽減されます。

ご参考

「配合作成支援システムによる配合作成例」

累計
1)代表的な配合
例:普通セメント、最大骨寸20㎜
修正された配合の確認 スランプ 3点 3回 3回
|再度修正を行った場合の確認 スランプ1~3点 1~3回 4~6回
2)その他の配合
例:普通セメント、最大骨寸20㎜
代表的配合から変分修正確認 スランプ1~3点 1~3回 5~9回
3)骨材寸法の異なる配合
例:普通セメント、最大骨寸40㎜
代表的配合からの変分修正確認 スランプ1~3点 1~4回 6~13回
4)セメント種類の異なる配合
例:高炉セメント、最大骨寸20㎜
代表的配合からの変分修正確認 スランプ1~3点 1~4回 7~14回
5)骨材寸法の異なる配合
例:高炉セメント、最大骨寸40㎜
代表的配合からの変分修正確認 スランプ1~3点 1~4回 8~18回

この例では普通セメントと高炉セメントで最大骨材寸法20㎜、40㎜の4つの配合系列を出荷している生コン工場において全出荷配合(40種×4=160種)の配合作成に要する試し練りの回数が20分の1の8回から約9分の1の18回で済むということになります。

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