有機ELディスプレイの検査を考える

第一話「今流行の黒豆!?ではなく、「黒点」との出会い」

昨今、有機EL(OEL:Organic Electro-Luminescence)が脚光を浴び、昨年からこの有機ELディスプレイを使用した商品がちらほら販売され始めましたね。
小型テレビ、携帯電話、携帯プレイヤーなど、まだ小さいサイズですが、着々と増殖しています。
先日東京ビックサイト(国際展示場)で行われた「ファインテックジャパン」でも、有機ELテレビを発売したメーカからは、これまた驚く薄さのディスプレイや中型のディスプレイが展示されていました。
メーカ、いや技術者達のたゆまぬ努力で、実用化に向けての開発が日々行われているのを肌で感じました。
ところでこのEL、業界としては特に珍しいものではなく、かなり昔から研究・開発されていたものです。
液晶パネルも長~い研究・開発期間があり、展示会の度に日々良くなるパネルを見て今か今かと製品が売り出されるのを待ち望んだ時代がありました。
それが今では、街には液晶ディスプレイが溢れ、量販店のテレビやパソコン売り場で液晶ディスプレイが主役の座を占めるに至っています。
昔憧れていた「壁掛けテレビ」現実になりましたね。
有機ELディスプレイも、このような時を迎えることでしょう!

さて、前置きはこれくらいにして、今回は有機ELディスプレイの検査について考えてみます。
当社では液晶関連の検査機を幾つか手掛けており、このWebサイトでも紹介している「パネル自動検査システム」もその一つです。
そこで、このシステムで「有機ELディスプレイ」の検査が出来ないものか?との思いに至りました。
この有機ELにはどうやら固有な欠陥があり、その検出に検査システムの「カギ」が隠されているようです。
そのカギとなる欠陥とは「凄く小っさい黒点」です。
この微小な黒点が検出できると、かなりいいらしい・・・
実際どの程度のものか想像するしかなく、早々出会えるチャンスは訪れないと思っていた所、なんと、そのチャンスが到来しました。
それは・・・・
有機ELディスプレイ搭載の携帯音楽プレイヤーを持っている社員が身近に「いた」のです。
早速、その愛用しているプレイヤーのディスプレイ部をカメラで撮像してみることになりました。
するとどうでしょう! なんと「黒点」ありました。
本当にあるんですね!
カメラで見える・・・・と言うことは・・・・検出できるかも!?
てなわけで、黒点の検出にチャレンジです。

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第二話「黒点の検出機!はじまる」

さて、パネル検査システムの技術を応用し黒点の撮像及び検出のメドが立ち始めました。
ただ、非常に微小なたメーカメラの視野が確保できず、一度の撮影では数㎜の範囲しか検査できないことに行き当たりました。
携帯プレイヤーでも2インチサイズはあり、テレビに至っては11インチ、今後更に大きくなって行くことは目に見えています。
そうなると全面検査、厳しいですね。
でも、ここであきらめたら パ・シ・フ・ィ・ッ・ク・シ・ス・テ・ム の名が廃りますので、今一度実現案を考えてみます。
とかく検査となると、全数検査となり、インライン検査が求められます。
となると、生産数からタクトタイムが導き出され、自ずと検査に費やすことができる時間が決まってきます。
この検査時間の要求が非常に厳しく、つねに画像処理を応用した検査を検討する上でのネックとなります。
しかし、今回はちょっとこの部分は目をつぶり、先ずはオフラインで全面検査が行える検査機の開発を始めました。
カメラの台数を増やせば検査時間は短縮できます。1台から2台に増えれば半分の時間へ2台から4台に増えれば1台の時に比べて1/4の時間で計測が可能になります。
しかし、カメラの設置や駆動治具等の物理的な問題等により、増やすにも限界はあります。
この装置が出来上がれば、初期設定をしてパネルを載せ、スタートボタンと押せば勝手にパネル全面の検査を行い、検査終了後に検査結果や検査画像などが簡単に確認できるようになります。
また、カメラはデジカメ等でお馴染みのエリアタイプを使用するので、駆動方式が点滅タイプにも対応します。
時間は気にせず空いた時間に「セットしてポン」新しい検査システムへ、 開発、始まります・・・!!

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