
画像処理とAI
これまでの画像処理、これからの画像処理
35年培ってきたパシフィックシステムだからこそ伝えられる、これまでの画像処理技術と、今後さらなる発達を秘めたAI技術についてご紹介いたします。
画像処理の強みと弱み
当社が画像処理事業を始めてから35年以上が経ちました。これまで画像処理技術を用いて行った検査は、実に様々です。
画像処理技術導入前の検査といえば、実際に手に取って色々な方向から確認したり、製造ラインに付きっきりになって監視したり、といったものでした。
画像処理を活用した自動検査システムを導入いただくことで、人的負担は大幅に軽減できます。その一方で、導入が難しい事案もあります。
問題となる点は主に二つ。一つは、画像処理システムが誤解した検出(誤検出)をしてしまうこと。
もう一つは、検査員の感覚による検査(官能検査)への対応。
どちらも画像処理を進める中で、頻繁に出てくる大きな悩みです。
第三次AIブーム
こうしたAIを使った成功事例をお話しすると、お客様からは、「これからは、AIを頻繁に使うようになるのか」と聞かれます。
そんなときは、「何らかの形で使う時がくるでしょう」と申し上げています。実際に、AIスピーカー等は広く一般で利用されていますし、前述のように検査へAIを使用した事例も多数あります。
しかし、何でもAIを使えば全てが解決するというわけではありません。とは言え、ここまで発達してきたAI技術を無視することも勿体ないでしょう。
これからはAIを使う?
例年パシフィコ横浜にて開催される、国際画像機器展や画像センシング展に、今後も継続して出展し、少しでも当社の検査装置・製品・技術力・魅力を広めて参ります。
このような展示会向けに作成したデモ機を弊社内のスペースに準備し、オンライン相談実施のタイミングで、各デモ機のご説明をさせていただきます。
必要に応じて各技術スペシャリストを招集することも可能ですので、導入に関してのお悩みを、くまなくフォローすることができます。
今後の展望
画像処理技術は、人間の感覚を頼りにした検査には向いていません。
しかし、その部分をAIで補足すると上手く行く検査は、今後どんどん増えるでしょう。
AI技術そのものの進歩によっては、もしかするとAI熟練検査員を全工場に配置出来るようになる時代が来るかもしれません。
そんなことを期待しつつ、当社は今後もお客様と技術の発展の間でベストな手段を模索して行きます。