クレーンワイヤー全周囲外観検査システム
ワイヤー始業前点検を精度よく短時間で行い、安全性の向上及び事故防止に貢献します。

ソリューション概要
クレーン等安全規則及び日本工業規格並びに日本クレーン協会などでワイヤーロープの保守・点検基準が定められており、日常点検における外観目視点検はクレーン使用者が実施すべき必須項目です。
この目視点検を自動化させワイヤーロープ全周に亘り精度の高い検査を行うことで点検の一端を担い、安全性の向上を図ります。
導入メリット
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01日常の定期点検を自動化
作業開始前の目視点検に代わりカメラを用いてワイヤーロープの全周を連続して検査行うことができます。
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02既存のクレーン設備に後付け設置可能
設置後は通常のクレーン操作業務に影響なく、自動点検が可能となります。
既存天井クレーンのシーブブロックに光学ユニットを後付けできます。
クレーン業務に影響なく、ワイヤーロープ全周の検査が可能です。 -
03欠陥画像の収集が難しい環境に対応
欠陥判定は正常状態のみを学習して異常検知する『アノマリー検出』を実装しているため、 欠陥画像の収集が難しい場合に有効です。
オプションで欠陥毎に分類検出する『欠陥分類』を実装することも可能です。
仕様・スペック
導入現場例

対象物
・対象物:ワイヤーロープ
・外形:φ20
・長さ:200m
・巻上速度:26m/min 最大
撮影仕様
・光学分解能:0.15mm/pixel
・撮影視野幅:約96mm ※カメラ1台あたり
・ロープずれ許容:±15mm
国土交通省 新技術情報提供システム(NETIS)に登録
1.処理ユニット
・画像処理PC
・照明電源
2.撮影ユニット
・カラーカメラ
・照明
3.表示ユニット
・表示PC
・液晶ディスプレイ
・キーボード/マウス
概要図

検査機本体

検出例
アノマリー検出により、正常画像の学習のみで異常検知を実現しています。

処理概要
- 処理ユニット
- ワイヤーに対して連続撮影(ワイヤー動作と連動)
- 一次判定:ディープラーニングを用いた「アノマリー検出」
- 二次判定:アノマリー検出で抽出した「ヒートマップ画像」を画像処理し、二次判定に使用
検査画面
異常個所をマッピング表示し、簡単に異常位置を特定できます。 また、直近9件分の検出画像を表示していますので、現物確認することなく異常状態を確認できます。

特許
本システムは株式会社熊谷組と特許共同出願中です。
プレスリリース
「クレーンワイヤー全周囲外観検査システムの開発」をプレス発表しました。